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ビオトープ管理士って?

ビオトープ管理士って?

 自然や歴史、文化など、地域で受け継がれてきた貴重な財産を活かし、かつ、国際的な動向を踏まえつつ、自然と伝統が共存した美しいまちづくり・くにづくりを実践する技術者、それが「ビオトープ管理士」です。

 生きものや法制度に関する知識から、技術、倫理観、評価能力や応用力まで幅広い観点で評価されることから、専門性・質の高さで信頼をいただいており、公的な場面で広く活用 されています。

 環境問題を整理してみると、その本質は、以下の2つにまとめられます。

 ① ヒトの営みから生じた不要物が引き起こすゴミの問題

 ② 野生生物が絶滅する問題

 言い換えれば、本質であるこの2つを解決してはじめて環境問題が解消でき、持続可能な社会を実現することができます。

 ①のゴミの問題には、いわゆる生活ごみやリサイクルのこと、廃棄物や汚染のこと、CO2 や地球温暖化、ヒートアイランド現象のことなどが含まれ、今やニュースで目にしない日はないほどです。人為起源のPM2.5や原発由来の放射能もこれにあたります。

 一方、②の絶滅の問題には、野生生物の直接的な殺傷・乱獲や、外来生物による脅威、生息地・生育地の破壊などがあり、なかでも最大の原因は生息地・生育地の破壊、つまり、ビオトープの破壊であると言われています。

 そのようななか、残されたビオトープを破壊から守り、同時に失われたビオトープを再 生することによって、ビオトープで育まれる生きものの多様性を守り回復させるのが 「ビオトープ管理士」 の役目です。

 自然のめぐみ、難しく言うと “生態系サービス” という言葉になりますが、衣食住からき れいな空気・水、いやし、防災・減災まで、健全な自然生態系、健全な生物多様性からもたらされる生態系サービス無くして、私たち人類が生きていくことはできません。この人類の生存基盤を将来世代に手渡すという明確で大きな目的が、ビオトープ管理士にはあるのです。

                                              平成27年度ビオトープ管理士資格試験 受験の手引き より